もし、宝くじで1億円当たったら、あなたは何に使いますか?
高級車を買う、高級マンションに引っ越す、世界中を旅する、貯金する、子供の学費に使う、、、、
そういう使い道を思い浮かんだ人は、今回の記事を読む必要はなさそうです。
今回の記事は、宝くじで1億円あたったら、とある企業の株を買ったり、FXを始めたりして、さらに一儲けしたいという人に向けて、「株で勝つことはとても難しい」ということを伝えるために、僕の実体験を紹介しようと思います。
もし、あなたが既に投資上級者で数々の実績があり、1億円あれば軽く年10%で増やせるならば、今回の記事は読む必要ありません。むしろ、そのノウハウを是非教えて頂きたい!
投資について何も知らないけど、運よく大金を手にした暁には、「株を始めたい!」「FXをやりたい」と思っている人は、この記事を読んで、投資の恐ろしさ、難しさを再認識して頂き、それから投資を始める決断をして頂ければと思います。
本記事の内容
- 2019年に300万円損失を出した経緯
- 大損経験から得た3つの教訓
✔ 本記事を書いた人
株で大損した理由
2019年の年末、日経平均株価は29年ぶりの高値で取引を終了した。
歴史的な1年だった。各国の中央銀行が利下げなどの緩和策を行ったおかげで、株価は追い風状態。2019年に何となく株を始めれば、初心者だろうが、猿だろうが、犬だろうが、誰でも儲かったはずだ。日経平均さえ買っていれば、、、
そんな株高に多くの人が「儲かったぁ~~~~!!!」と喜ぶ中、僕は1年間でトータル300万円以上の損失を出しました。理由は、日経平均を空売りしていたからです。
はぁ~~~、普通に車買える金額ですね。ゾッとする。笑
2019年は米中貿易戦争ネタが行き交い、経済への悪影響がささやかれていた事もあり、漠然と「株は下がっていくだろう」と思い、日経平均が下がる方へ賭け続けてしまったわけです。
2019年に大損した経緯
2019年相場で僕は日経平均を空売りした理由の一つに2018年の年末相場の影響があります。2018年12月末は、クリスマスショックと呼ばれ、1日で日経平均株価が5%も下がる大暴落が起こりました。
その2018年クリスマスショックの際に、以前から淡々と空売りを仕込んでいた僕は、200万円以上も儲かった実績があります。
この経験に味をしめ、僕は「2019年も荒れる相場になる!」と勝手に都合の良い解釈をして、日経平均をひたすら空売りし続けました。。
正直、2019年はどこかのタイミングで米中貿易戦争が激化し、株価は再度暴落するだろうと思っていました。今思うと、これは自分の保有ポジションを正当化していただけで、投資家としては非常に危険な考えでした。
2019年の相場は、年始からどんどん株価は上がり、僕は焦りつつも含み損を抱えながらさらに空売りを増やしていくという最悪の選択をし続けました。
2019年9月頃、損失が膨れ上がり、僕の資金も厳しくなってきたので含み損に耐え切れず損失確定。その時は、500万円以上の損失でした。
2019年9月以降、空売りを買戻して損切りしてからは、きっぱりと日経平均を買い進める方向に舵を切り、年末にかけて200万円程度の利益が得られましたが、結局1年間を通して300万円以上の損失を出しました。
大損からの教訓
空売りで500万円以上の損失を出すという、人生最大の大損経験から学んだことは3つあります。
大損から得た教訓
- 含み損を抱えた際は早めに損切りすべき
- 漠然とした世界情勢より株価のテクニカル分析を重視すべき
- 自分の資産額相応のリスクをとるべき
いずれも普通の投資家ならば当たり前のことですが、当時の僕は雰囲気とか勘を頼りにこれまで相場に向き合ってきた落ちこぼれ投資家のため、こういった当たり前のことを当たり前に実行できず、その結果、大損してしまいました。
高い授業料だと割り切り、引き続き株式投資は続けていこうと思っています。
含み損を抱えたときの対応
今回の大損に至った過程で、数百万円単位で含み損を抱えた状態が何ヶ月も続いています。
こういう時は、一度冷静になり、過去の自分の考えを否定して、損失確定した方が傷が浅いうちに逃げられたと思います。
まぁ、これはあくまで結果論なので、後から振り返れば何とでも言えますが。
頭では損切は早めにした方が良いという事は分かっていても、実行に移すことはとても難しいのが現実です。
株式投資に没頭してくると、どうしても自分のポジションを正当化したくなり、過去の自分の判断は間違っていないと判断してしまいがちです。
「明日の会合で米中対立は激化するはず!!」
「日銀が新しい緩和策を出してくれるはず!!」
希望的観測でポジションを持ち続け、損失はどんどん拡大していき、やがて相場から退場なんてこともよくあります。
今回の大損は、まさにその典型的パターンでした。最終的に、これ以上損失を拡大させることはできない状況まで追い込まれ、損切せざるを得なくなりました。
500万円以上も損失を出す前に、いくらでも損切タイミングはありました。過去の自分と向き合い、合理的な選択ができさえすれば。
今回得た教訓としては、含み損を抱えた際は必ず冷静に自分を見つめ直すよう肝に銘じておくという事です。
過去の自分は、どういう考えでその株を買っているのか、売っているのか、客観的に見つめ、そのシナリオから外れたら、一旦損切することが大切です。
まぁ、頭で分かってても早めの損切は難しいのが現実ですが、早めの損切はあなたの資産を守りますよ!
テクニカル分析の重要性
今回の大損は、2019年も米中貿易戦争の激化すると予想したことが発端です。そして、予想を基に株の取引した結果、相当痛い目にあいました。
ここで重要なことは、世界情勢など誰一人正確に当てることはできないということです。我々は預言者ではないのです。
そんな不確かな事を予想して株の売買をするより、株価のテクニカル分析を基に、株の売買をした方がはるかに利益が得らる可能性が高いと思います。
正直、僕は2019年相場では、ほとんどテクニカル分析をしていませんでした。ボリンジャーバンドくらいしか見ていない状態で取引しており、株価のトレンド、モメンタムなどお構いなしで、世界情勢を予想して株の売買を続けていました。
今思うとめちゃくちゃ危険なやり方で、結果として実際に相当な損失を出してしまいました。
テクニカル分析は一部否定的な人もいますが、実際にテクニカル分析の結果を基に取引する投資家やアルゴリズムは世界中に無数存在しているのが現実です。
そうであるならば、テクニカル分析を完全に無視して、株式投資をすることは、刀も鎧も持たずに、裸で戦場に行くのと同じことでしょう。
すなわち、あなたの資産があっという間になくなってしまうという可能性が高いという事です。
2019年の大損の経験を基に、僕も一からテクニカル分析を勉強し直し、2020年相場はかなりの利益を出すことができました。もちろん運要素もありますが。
今回の大損経験から、世界情勢を頼りに漠然と株の売買をするのではなく、テクニカル分析という客観的データを参考に、株を売買戦略を立てることが利益を上げるために必要であるということを痛感しました。
リスク管理の徹底
株で儲け続けるためには、リスク管理を徹底する必要があります。あなたが保有している資産が許容する範囲のリスクで取引をしなければ、最悪ケースとして、市場から退場せざるを得なくなります。
具体的な例としては、500万円しか資産を持っていない人が、株価がたった数%動いただけで500万円損失してしまうようなポジションをとってはいけないということです。
実際2019年の取引では、僕は保有資産の許容範囲を超えたリスクをとっていたと思います。その結果、含み損が増えるたびに、証券会社から追加証拠金(追証)を要求され、何回も追証を入金した記憶があります。
巷では、これを入金投資法というらしいです笑。
追証を証券口座に入金したとしても、状況は何一つ改善していないということに早く気付くべきでした。追証を入金するのではなく、損切をするのがまず先ですね。
そして、あなたの資産を守るためにも、今ある資産額と照らし合わせ、どのくらいまでリスクを許容できるか考えながら株の取引をすることが大切です。
追証が発生するようなポジションは明らかにリスク許容範囲から外れています。
株の売買に慣れてくると(僕の場合、株を始めて3年目くらいでした)、一攫千金を狙いに、ハイリスクな取引をしたくなります。しかし、リスク管理ができない投資家は運よく儲けられたとしても、いずれ大損して資産がなくなってしまいます。
現在、許容できる範囲のリスクはどの程度かきちんと把握し、最悪の状況になったとしても、追証は発生しないくらいのポジションに留めておきましょう。
株式投資は怖いが、やるべきだ!
今回、2019年の相場で僕が大損した経験を基に株式投資の恐ろしさ、利益を出す難しさ、大損から学んだこと等を書いてきました。
相場の歴史を振り返ってみれば、リーマンショック、アベノミクス、コロナショックなど、我々が予想していないことが起こるたびに、株価の暴落や暴騰は繰り返されています。
予想に反した動きの相場に遭遇しても、保有資産をきちんと守る対策をとっておくことが、株式投資で儲け続ける一番の秘訣です。
とある株式投資の熟練者は、株で儲け続けるためには、損をなるべく抑えることに注力すべきだと言っています。
僕も2019年の大損経験から、損をなるべく抑えることの重要さを改めて痛感しました。
そして、損をなるべく抑えるためには、大損経験から得られた3つの教訓、①損切は早く、②テクニカル分析を取り入れ、③リスク管理を徹底することが必要不可欠だと感じました。
ここまで読んで頂いた人の中には、もしかすると「こんな大損するならば、株式投資は大損するからやめておこう!」と思っているかもしれません。
確かに株は怖いです。簡単には儲けられません。初心者が一攫千金できるほど甘い世界でもありません。しかし、僕は日本国民全員が株式投資は始めるべきだと思います。
今の日本では、増えない給料、普通預金の低金利化など、普通に暮らしているとお金を増やす手段はなかなか見つけられません。そのうえに物価は上昇し続けています。
そんな中、株式投資はあなたの資産を増やす可能性の高い、有効な手段の一つです。
是非、僕の大損経験を反面教師に、正しいやり方で株式投資を始めてみてはいかがでしょう。
もしかすると、資産を増やした未来のあなたは、今株式投資を始めようと行動に移したあなたに感謝しているかもしれません。
「あの時、株を始めてくれてありがとう」と。
※株式投資の基礎と信用取引についての記事も読んでね!!
[株式投資の基礎 準備中]
[信用取引の基礎 準備中]